連載初めてみます。

所詮，自己満足ですから　＾＾
連載になるかわかりませんが，ちょこちょこ打っていきたいと思います。
小話程度で書いていきますので，どうぞお付き合いくださいませ。

さぁさ，聞いてお行きなされや，狐の御話。
今宵限りの戯れに・・・


昔，あっしは神でして人々の営みを近くで見ていたものでありんす。
小さな村の小高い山に小奇麗なお社を建ててくださって，人がよくお参りに来たもんで，あっしはもう，嬉しくて，嬉しくて・・・お返しに，村に善い事が起こるようにしたのでありんす。
そのおかげか，小さかった村も大きくなりまして・・・

ですが，すっかり信仰する神も，あっしから別にうつったので，忘れられた存在となりまして
いやはや，今となっては何の神だったか，あっしも覚えておりやせんが，未だに自分のねぐらだったこの社から離れずじまい。忘れ去られても，村の人を見守っているのでありんすよ

嗚呼，愛（かな）しいかな！

忘れ去られて，行く年月，あっしは気づけば物の怪になっていたのでありんす。
きっかけなど，最早，無用かと・・・

今は人を騙す化け狐，神から落っこちた狐でありんすよ。

お戯れの御相手に
さぁ，どうぞ，
お聞き願いたく，候。