⑩あほ【子どもって正直だよね】

前の記事（私のお題の）から、微妙に続いてます・・・。

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【05　子どもって正直だよね】


鉄壁の仮面が剥がれた、あの悪夢の日から１週間。
コイツは前よりもよく笑うようになった・・・。
今日はオレの家でこの前録画しておいた、某人気バラエティ番組を２人で見ているわけだが・・・。
「プッ・・・クク・・」
「・・・。」
正直に言おう。
かなり気持ちが悪い。
そりゃあ、今見ている番組がかなり面白いからかも知れないが（実際、オレはかなり気に入っている）、それにしても・・・。
「・・・ック・・・クフフ・・・」
ありえない・・・。
あの事件（？）以来、クラスの奴らの視線がかなり寒々しくなった。
コイツも、黙ってればイイオトコ（所謂、イケメンってやつ・・・）だから、前までは女子に囲まれてキャーキャー言われていたのだが、最近はめっきり見なくなった。
「（あ～・・・、何でオレ、コイツと友達になったんだっけ・・・？）」
オレの隣で今だに怪しい笑い声をあげている『親友』を横目で一瞬見て、小さく溜息をついた。
『クフフ』って何だよ・・・。
確か、某少年誌で連載中のとある漫画に、そんな笑い方をする奴が居たような居なかったような・・・。


「・・・オイ・・・。」
「ん～？ナンダ～・・・」
いきなり話しかけられて、思わず投げやりな声になる。
あ～・・・、コイツの真顔、久しぶりに見るような気がする。
前までは、この鉄仮面引っぺがすのにやっきになってたんだよなぁ・・・、オレ。
「・・・『コレ』・・・。」
「『コレ』？」
奴の隣（オレの反対側だな）をふと見ると、オレの小さい弟（幼稚園児）が、行儀よくちょこんと座っていた。
「何だ、お前か。今日は友達のウチに行くんじゃなかったのか？」
「なんかね、お風邪ひいちゃったんだって。」
「へぇ。」
「なぁアニキ。」
「兄ちゃんって呼べよ・・・。・・・何だ？」
「この『おにいちゃん』だれ？」
しっかり服の袖まで掴んでおきながら、一体何を言うのやら・・・。
「ん？兄ちゃんの友達。」
「ふ～ん・・・。」
弟は気の抜けた返事を返しながら、「弟がいることはすっかり忘れてしまっているらしくテレビの画面に向かって『クフクフ』笑い始めたオレの『親友』」をじっと見つめる。
こんなに熱心に見つめられたら普通気づくはずだが・・・。
コイツ・・・、図太いと言うか、何と言うか・・・。
「・・・キモチワル・・・」
「「・・・・・・・・・・・・は？」」
弟の突然の一言に思わず声がハモるオレたち。
このチビッコは今何と・・・。
「このひとって『おたく』とかいう人？ぼく、はじめてみたよ！」
「「・・・。」」
「あはは！キモチワルイね！あしたともだちにおしえてあげようっと！」
「「・・・。」」
てこてこと部屋を出て行く小悪魔の背中を見送りながら、ふと隣に目をやると・・・。
「・・・・・・・・・・・・。」
案の定というか何というか・・・。目に見えて分かるほどショックを受けている『親友』がいた。
『呆然』ってこのことを言うんだな、うん。
「・・・友よ、否定が出来ないオレを許してくれ・・・。」
「・・・・・・。」


《強制終了》


↓お題配布元↓
【サイト名：ひよこ屋】
→http://id15.fm-p.jp/33/Yellowmarfee/

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こんにちゎ、最中です(^^;)
これまたお題を消化いたしました<(_ _)>

前回の記事から微妙に続きものです。
今回もオチなかった・・・（汗
まだまだ無駄に続く・・・かも知れません。