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こんにちは、霖です。
先日、配られたお題を書いてきました。
全部小説になっています。ダークご注意ください。
先日、配られたお題を書いてきました。
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【悪魔の杯】 1
ここの天気はいつも曇り。黒い雲がいつも立ち込めている。
ここの果実はすべて黒い。林檎も柑橘類もすべてだ。
私は、この黒い世界を一人歩いていた。
これと言った目的はない。
ここの住人は殺気に包まれている。どいつもこいつも目付きが悪い。
ここの治安は非常に悪い。地は死体が転がっている。
何も目的の無い私は、とりあえずそこの岩に腰掛けた。
この岩も真っ黒だ。
私はこの岩を撫でた。
何故、こんな絶望的な色をしているの?あなたはすべてが黒いの?
本当は中心の方は白いんじゃないの?
こんな不毛な問いを岩に投げかけて、私はため息をついた。
どうせ答えは『お前の頭はどうかしている』だ。
ここでこんな事を考えるのは私くらいなもんだ。
そう、ここは魔界。
悪魔や魔物が住む世界だ。
もちろん、ここに住む私は『悪魔』である。
何度自分の生まれを憎んだろう?何度この世から消えようと思っただろうか?
いくら死のうと思っても死ねない。
悪魔は自分で死ぬことが出来ないのだ。
来るべき時が来たら勝手に消える存在なのである。
サイト名 ロマン+レトロチカ
http://id6.fm-p.jp/138/beccan1/
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